「借金で生活が苦しい」
「毎月多数の金融会社から来る督促が精神的な負担になっている」
「でもまだ自己破産はしたくない!」
現在、多重債務で債務整理を考えているそんなあなたの為に、この記事を書きました。
この記事では、
・債務整理などをせず
・ブラックリストに載ることもなく
・利息や毎月の返済額を減らして、
・今より余裕のある生活ができる
上記のような状況になる可能性のある「おまとめローン」についてお伝えします。
「おまとめローン」とは
多重債務者向けの借り換えローンのことです。複数の債務を一社にまとめる事で、金利と毎月の返済の負担を低くしてくれます。
「おまとめローン」は総量規制(消費者金融からの借入総額が年収の1/3までという決まり)の対象外です。
参考:総量規制の例外・除外
総量規制の例外 総量規制の除外
顧客に一方的有利
となる借り換え不動産購入または不動産の改良のための貸付
(そのためのつなぎ融資を含む)
緊急の医療費の貸付 自動車購入時の
自動車担保貸付
社会通念上
緊急に必要と認められる費用を
支払うための資金の貸付高額療養費の貸付 ・
不動産担保貸付
配偶者と併せた年収の
3分の1以下の貸付売却予定不動産の
売却代金により返済できる貸付
個人事業者に対する貸付 手形(融資手形を除く)の割引
預金取扱金融機関からの
貸付を受けるまでの
「つなぎ」資金に係る貸付金融商品取引業者が行う
500万円超の貸付
貸金業者を債権者とする
金銭貸借契約の媒介
例えば年収300万円の人が複数の消費者金融から総額100万円借りている場合、その100万円を返す為に、さらに別の1社から100万円借りると一時的に総額が200万円になってしまいますよね。そうすると総量規制の上限値をオーバーしてしまいます。
「おまとめローン」は、このような多重債務となっていて一社にまとめたい目的の場合に総量規制の上限値を一時的に超えてしまう場合でも貸してくれる低金利のローンサービスなのです。「おまとめローン」の審査に通る事ができれば、債務整理など、状況が今より重くなる事なく弁護士などの力を借りずに自力で解決できる可能性があります。
注意点
1,金利が高くなる場合もある
クレジットカードのリボ払いや、自動車ローンなどもこの際全部一本にまとめてしまおうなどと考えてしまうと、逆に金利の高いローンに乗り換える事になる為、返済額が高くなってしまいます。
2,金利が低くなっても返済総額が多くなる
複数社から借りているという事は、ローンごとに返済期間が異なる場合が殆どです。それを一本化してしまうと返済期間が延びる分も発生する可能性があります。返済期間の延長により返済総額が増えてしまう事もあるのであらかじめしっかり計算しておきましょう。
3,一部しか一本化できない場合もある
審査に通っても、希望額の全額は認められず、一部しか認められない場合もあります。一部の借り換えになったとしても、利息が大幅に引き下げできるなどのメリットが大きい場合は、おまとめしてもよいですが、あまり得にならない場合は、手続きの手間がかかるだけなので、そのローンで一本化する必要はありません。
4,詐欺に注意
「おまとめローンを利用可能」と宣伝し、おまとめローンの応募をしてきた方に対して、審査に通過したと連絡をして来店させ、実際にはお金を貸してくれずに債務整理を薦めてくる金融会社があるようです。そして、結託している弁護士を斡旋し、債務整理を行わせ、弁護士から紹介料をもらって利益を得ます。
そもそも、弁護士資格を持っていない人から債務整理者などの斡旋を受けることは、弁護士法で禁止されています。
「多重債務で大変ですよね」
「債務整理をすると楽になりますよ」
「知り合いの信頼できる弁護士を紹介してあげましょうか」
などと親切な風を装いますので、このような悪徳業者に引っかからないように注意しましょう。
「おまとめローン」商品が見つからない!?
「おまとめローン」を利用したいと思い、金融会社のサイトやパンフレットを探し回っても見つかりません。
なぜ見つからないのか。それは「おまとめローン」を表記しないからです。
なぜ表記しないのか。それは、貸し倒れのリスクがある為、積極的に募集していないからです。
おまとめローンは、商品の特性上、すでに複数社から借入がある方向けの商品のため、貸し倒れリスクが高いと判断されています。ですので、ある日突然ポストなどに「おまとめローン」のチラシなどが入っていたら助け舟だと思って飛びつくと危険です。それは詐欺かもしれません。
「おまとめローン」の利用方法
金融会社が宣伝していない場合、「おまとめローン」を利用するにはどのようにすればよいでしょうか。これはそう、料理屋で例えると、裏メニューの注文みたいなものですかね。
申込時に
「おまとめローンがあれば利用したい」
「他社の借金を返済して一本化したい」
としっかりと説明する事です。
そこで、「おまとめローン」専用商品がある会社は専用商品を紹介してくれますしない場合は、「総量規制対象外」と判断して、新規借入の審査を行ってくれます。なので、審査申込時にお金の用途を説明するために直接話すか、電話をするようにしましょう。
銀行カードローンは現在は「おまとめ」不可
2017年4月に金融庁が、銀行カードローンの過剰貸付を問題視して、貸付の抑制を行うよう各銀行カードローンに対して要請を行いました。これに伴い、各銀行カードローンは、多重債務者への貸付をしないようになった為、おまとめ目的で銀行のカードローンを利用することができない状態となっています。「おまとめローン」を利用する場合は消費者金融から探しましょう。※「借り換え」は銀行でも現在取り扱いがあります。
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