急な出費があり、キャッシングを利用しようとしたら限度額がいっぱいで借入ができなかった。どうしよう・・・
そんな経験をされた方もいらっしゃると思います。
こんな時の資金調達の手段としては「限度額を増やす」「他社で借入する」の二択がありますが、どちらの方が負担が少なく、得になるのか、わからない場合は迷ってしまうと思います。
「増額」と「他社」どちらにもメリットとデメリットがあります。
あなたにとって最適な選択ができるよう、比較・検討する手順をお伝えしたいと思います。
Contents
アコムの基本情報
まずは、比較するにあたって現在契約中であるアコムの契約条件を振り返りましょう。

限度額 | 1万円~800万円 |
年利 | 3%~18% |
遅延損害金 | 年率20% |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
返済日 | 1回の支払につき35日以内または毎月払い |
貸付対象 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
担保・保証人 | 不要 |
ATM手数料 | あり |
・限度額は800万円まで
・金利は消費者金融としては標準的な水準
・毎月の返済日が自由に指定可能(35日ごと返済も可能)
・提携ATM手数料あり(自社ATM手数料は無料)
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選ぶ手順(フローチャート)

融資を急いでいる?
増額審査や手続きには時間がかかります。審査結果は原則当日回答ですが、審査内容によっては数日かかる事もあります。
また、希望通りの金額まで上がるとは限りません。
即日での資金調達が必要な場合は、他社での新規申込を検討した方が確実です。
必要書類はすぐに準備できる?
希望限度額が50万円以内であれば、運転免許証などの本人確認書類のみで申込可能ですが、希望限度額が50万円を超える場合や、他社借入金額との合計が100万円を超える場合は、給与明細や確定申告書などの収入を証明する書類の提出が必要です。
30日以内に全額返済できる?
アコムをはじめて契約した時も同じだったかと思いますが、他社でもはじめて契約する方への特典として無利息期間が設けられている場合があります。
無利息期間の相場は「30日間」です。
契約から30日以内に返済できる見込みがあれば、他社で借入する方がお得です。
<無利息期間のある業者一覧>
※表は横スクロール可能です
特記サービス (初回) | 限度額 | 詳細ページ | ||
---|---|---|---|---|
アコム | 最大30日間無利息 | 1万円~800万円 | 詳細情報はこちら | |
アイフル | 最大30日間無利息 | 800万円以内 | 詳細情報はこちら | |
プロミス | 最大30日間無利息 | 1万円~500万円 | 詳細情報はこちら | |
レイクALSA | Webで申込むと60日間特典あり。 180日間特典あり。 | 1万円~500万円 | 詳細情報はこちら | |
ベルーナ ノーティス | 最大14日間無利息 | 1万円~300万円 | 詳細情報はこちら | ![]() |
セントラル | 最大30日間無利息 | 1万円~300万円 | 詳細情報はこちら |
アコムから増額案内は来た?
アコムは、利用者からの申請がなくても、半年ごとにシステムによって自動的に増額審査を行っています。審査に通過した場合は、増額可能である旨のお知らせがあります。
お知らせがあった場合は審査に通る見込みが高いため、増額が有力な選択肢となります。
※お知らせが届いた場合は以下で確認する事ができます。
・会員ページ(「契約限度額(キャッシング)の増額に関するご案内です」というお知らせが届きます)
・アコムATM(メニューに「極度額等の変更申込」が表示されます)
・無人契約機「むじんくん」(タッチパネルに「増額案内」が表示されます)
※増額案内を断っても、印象が悪化する事はありません。以前断った事があるからと言って、審査に悪影響とはなる事はありません。一度断っても、およそ3ヶ月ごとに会員ページへ増額案内は来ます。
転職、年収、その他の判断基準
増額の審査基準には「勤続年数」「年収」なども含まれます。
「転職したばかり」「年収が下がっている」などの場合は、増額が難しい場合もありますし、逆に減額となる可能性がありますので、申請しない方がよいでしょう。
他に、下記のような判断基準があります。
・契約時にアコムに提示された限度額より、安い限度額で契約していたが、やはり提示された金額まで増やしたい場合
→審査に通過する可能性が高いです。
・金利を安くしたい
→限度額100万円未満で金利15%超の方の場合、100万円以上に増額すれば、確実に15%以下まで金利が安くなります。これは「利息制限法」に定められた金利の上限額に合わせる必要がある為です。
参考:利息制限法
貸付金額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円~100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
→限度額100万円以上の方で、さらに限度額を上げるという場合。
限度額が高く設定されている方というのは、アコムに「信用が高い方」と評価されている証です。アコム側としても「このお客様とは良好な関係を築き、長く取引を続けたい」という意向が働くため、金利が安くなる傾向にあります。
契約極度額 | 適用金利 |
---|---|
1万円~99万円 | 7.7%~18.0% |
100万円~300万円 | 7.7%~15.0% |
301万円~500万円 | 4.7%~7.7% |
501万円~800万円 | 3.0%~4.7% |
・既に他社で契約している
→増額審査を行う際には「信用情報」の確認が行われます。増額審査は、新規申込時の審査より厳しく審査される傾向にあります。「他社の借入限度額や借入件数が多い」「返済状況が良くない」場合などは、審査に通過するのが難しくなります。状況を把握されている場合は、他社を検討する方がよいでしょう。
増額申請のメリット・デメリット
増額そのものにもメリット・デメリットがありますが、増額を”申請すること”にも注意を向ける必要があります。ここでは、増額した場合と、増額申請した場合のメリットとデメリットをまとめました。
比較早見表
メリット | デメリット |
・金額が増え、便利になる ・他社から借りずに済む ・金利が安くなる可能性がある |
・増額申込中は借入不可 ・減額や利用停止になる可能性 ・信用情報に記録される ・借り過ぎのリスクが増える |
メリット・詳細

・使える金額が増え、便利になります
急に大きな金額の出費が必要になった場合にも、対応できるようになります。
・他社から借りずに済みます
返済期日を月1回で済ませられる。返済手続きが月一回で済むなど、一社の方が管理が容易です。
・適用金利が安くなる可能性があります
増額の際に再度審査を受ける事になります。
新規申込した時に比べて「年収が上がっている」「返済状況がよく信用が上がっている」場合などは、増額と同時に金利が安く設定される可能性があります。
契約極度額 | 適用金利 |
---|---|
1万円~99万円 | 7.7%~18.0% |
100万円~300万円 | 7.7%~15.0% |
301万円~500万円 | 4.7%~7.7% |
501万円~800万円 | 3.0%~4.7% |
デメリット・詳細

・増額申込中は借入ができなくなります
増額の申込中は借入ができなくなります。
現在の借入残高と限度額を比べて余裕があっても、その分を利用できなくなります。
・減額や利用停止になる可能性があります
増額申請をした時にも審査が行われます。審査の結果、以前と比べて返済能力が低くなっていると判断されれば、逆に減額されてしまう事もあります。失業中だと利用停止になる事も・・・
・信用情報に記録されます
増額申請した事実が信用情報に記録されます。増額審査に時間がかかり、融資が間に合わなくなってしまった場合、他社への新規申込に切り替えようと思っても、「申請中」という記録が審査でマイナス評価となる可能性があります。
・借り過ぎのリスクが増えます
増額とは、利用者の資産そのものが増える訳ではありません。あくまで借入限度額が増えるだけですので、無計画に借りすぎてしまうと、後々返済が困難になるかもしれないという、リスクを負うことになります。
増額申請時に提出する書類

店頭窓口、自動契約機で申込む場合は、運転免許証などの本人確認書類が必要です。
また、以下の場合には収入証明書の提出が必要です。
・限度額が50万円を超える場合
・限度額と他の貸金業者からの借入との合計額が100万円を超える場合
・既に提出済みの収入証明書が3年以上経過している場合
以下のいずれか一部のコピーを用意します。
・源泉徴収票(「公的年金の源泉徴収票」および「退職所得の源泉徴収票」を除く)
・給与明細書(直近の1ヵ月分。1年以内の賞与明細書があれば同時に提出。「住民税(地方税)」の記載がない場合、もしくは入社が前年1月以降の方は、直近の給与明細書2ヵ月分。給与明細書に「本人氏名」「発行年月」「勤務先名(発行元)」「月収」が明記されていること。記載内容が手書きの場合、勤務先の社判または社印が必要)
・住民税決定通知書、納税通知書(「特別徴収税額の決定・変更通知書」など)
・所得証明書(市区町村役場にて発行のもの。最新年度のもの)
・確定申告書(税務署受付印または税理士印があるもの、もしくは電子申告の受付日時、受付番号の記載があるもの)
増額手順

1,申込
申込方法は5種類です。
インターネット(会員ページ)24時間受付
アコムATM 24時間受付
店頭窓口 9:30~18:00(土日祝日休業)
自動契約機 8:00~22:00
アコム総合カードローンデスク(電話) 9:00~18:00(土日祝日休業)
インターネット申込とアコムATMでの申込は、21:50以降に受付した場合は翌日9:00以降に回答されます。電話の場合は混雑状況により待ち時間が発生する可能性があります。店頭窓口へわざわざ出向くのも手間と時間がかかりますし、休日も受付可能な会員ページからの申込がスムーズでおすすめです。
なお、iPhoneアプリ、androidアプリの「アコムナビ」には申込機能がありません。アプリにあるリンクから、会員ページへログイン→増額申込という流れになります。
必要書類を提出します。
↓
2,審査
審査は新規申込と同程度であり、最短30分程度かかります。
店頭窓口以外であれば、土日祝日も審査可能であり、公式情報によれば、原則申し込んだ当日中に審査結果を回答するとのことです。
審査状況によってはそれ以上かかる場合もあります。
※在籍確認
利用開始から何年も経過していたり、職場が変わったりした場合などは、在籍確認の電話がある可能性があります。休日に申込むと審査回答を平日まで待たなければならない場合があります。
※返済能力調査(支払能力調査)
年収200万円以下の場合、本人宛に担当者より電話があり、毎月の返済にまわす事ができる金額等の質問を受ける場合があります。多めに答えれば有利になるというものでもありませんので、堅実な回答をするようにしましょう。
↓
3,審査結果の通知。限度額の決定
限度額が決定されます。審査結果が届きます。
増額審査に落ちる人の特徴

・総量規制を超える金額を希望している
個人の借入総額は、銀行や他の貸金業者のローンも含め、年収の3分の1までしか借入する事ができません。これは貸金業法で定められている総量規制によるものです。
もし、完済していて現在は利用していない銀行や他社のカードローンがあれば、解約する事をおすすめします。また、限度額の減額を申請する事も有効です。
解約や減額を行い、他社の借入限度額を減らす事でアコムの増額審査が通過する可能性が高まります。
・住宅ローンやマイカーローンなど、高額なローンを契約している
住宅ローンは借入時には総量規制の対象外ですが、アコムの増額時には月々の返済額の観点から審査に影響すると考えられます。
希望の限度額いっぱいまで借入した場合の返済額が、月々の所得金額を上回るようであれば、審査には通過しません。
・契約後、一度も利用していない
契約してから、まだ一度も借入をした事がない場合は、返済実績がない為、まだ信用が低い状態です。増額は難しいでしょう。
・返済を滞納した事がある
返済を滞納した事があると、増額審査に悪影響です。
・信用情報に懸念がある
クレジットカード、他社のローン、携帯電話の分割払いなどで、返済が遅れた事がある場合は信用情報に記録されている為、増額審査時にも影響します。
・他社の借入金額が増えている
他社への返済がある分、返済能力が低下していると判断されます。
・失業中や休職中(産休、育休)
たとえ失業保険などで収入があっても、働いていない場合は増額不可です。審査の結果、逆に利用停止になる可能性があります。
・転職等で雇用形態が変わった。年収が下がった
転職等で、正社員→派遣社員、パート、アルバイト等に変わっていたり、年収が下がったりしている場合は、返済能力が低下していると判断されます。
・増額申込時に虚偽申告や、不正確な申告をした
嘘は審査時に必ず発覚します。一度審査に落ちた後で正確な内容で再申請しても、やはり印象はよくないでしょう。
・他社の貸金業者のローンを5件以上契約中
キャッシング枠のあるクレジットカードも含め、貸金業者のローンなどの契約が多いと審査に通りにくくなります。利用していない業者があれば、契約を解除することで、信用情報がきれいになります。改めて増額申込を行いましょう。
アコムの増額審査に落ちた場合や、審査を待っている余裕がない場合の対処方法

増額審査は、貸す側にとってはリスクが高まるものであり、新規申込に比べて審査が厳しくなる傾向にあります。
増額審査に落ちた場合でも、どうしてもお金を工面しなければならない場合もあると思います。
増額審査に落ちても、他社への新規申込であれば、審査が通る場合もあります。
借入先が複数になってしまうというデメリットはありますが、総量規制の範囲内であれば審査が通る可能性がある消費者金融の利用も検討してみましょう。
<最短即日融資可能な業者一覧>
※表は横スクロール可能です
最短即日融資 | 特記事項 | 詳細ページ | ||
---|---|---|---|---|
アコム | ○ ※申込の曜日、 時間帯によっては 翌日以降の取扱となる 場合があります。 | 最大30日間無利息 | 詳細情報はこちら | |
アイフル | ○ ※申込の曜日、 時間帯によっては 翌日以降の取扱となる 場合があります。 | 最大30日間無利息 | 詳細情報はこちら | |
SMBC モビット | ○ ※申込の曜日、 時間帯によっては 翌日以降の取扱となる 場合があります。 | なし | 詳細情報はこちら | ![]() |
プロミス | ○ ※申込の曜日、 時間帯によっては 翌日以降の取扱となる 場合があります。 | 最大30日間無利息 | 詳細情報はこちら | |
レイクALSA | ○ 即日の振込み希望の場合は 21時(日曜日は18時)までの ご契約手続き完了 (審査・必要書類の確認含む) が必要。 一部金融機関および、 メンテナンス時間等を除きます。 | 初回契約なら、Webで申込むと60日間無利息。 あるいは、 180日間無利息。 | 詳細情報はこちら | |
セントラル | ○ ※申込の曜日、 時間帯によっては 翌日以降の取扱となる 場合があります。 | 最大30日間無利息 | 詳細情報はこちら |
まとめ

いかがでしょうか。
限度額が増える事で金利面での優遇もあり、アコムを便利に利用できるようになりますが、デメリットにもしっかりと目を向け、ご自身にとって最適な選択をする事が賢明です。
また、増額を希望する場合には、他社との取引や信用情報など、過去の履歴や今後の影響も意識する必要が出てきます。
適宜、他社の契約解除や減額なども視野に入れ、負担を少なく、お得に、計画的に、借入・返済を行えるようにすると良いでしょう。
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